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感震ブレーカー設置のススメ

大地震発生時の発火源の50%以上は電気が原因です!

阪神・淡路大震災や東日本大震災における電気に起因する火災の発生事例によると、地震の揺れにより居室内の書棚や整理ダンスなどの転倒により可燃物が散乱し、通電中の電気ストーブなどに着火するような事例が報告されています。また、電熱器具を使用していなかった場合でも、家具などが覆いかぶさってスイッチが入ったり、オーブントースター等が棚から落下した衝撃でスイッチが入ったことで出火した事例も見られます。

また、大規模災害時に特に対策が必要とされているのが、電気ストーブや白熱電球を使ったスタンドなどによる「通電火災」です。
地震による停電のあと、復旧したときに火の元となる恐れがあり、どこの家庭でも危険があります。
電気が復旧したとき、切れたと思っていた電気製品が再び作動し、これが火元となって起こるのが「通電火災」です。
「通電火災」への懸念は、特に木造住宅の密集地域で強まっています。
能登半島地震での輪島朝市の大規模火災も「通電火災」の可能性が指摘されています。
「通電火災」を防ぐためには、避難する前にブレーカーを切っておくことが非常に大切ですが、非常時にそこまでは対応できないかもしれません。

そこで有効なのが「感震ブレーカー」です。
感震ブレーカーは、地震を感知すると自動的にブレーカーのスイッチが切れます。
ブレーカーの切り忘れを防ぐことで、通電火災の原因を断つことができます。

国(内閣府)でも感震ブレーカーの普及に向けて、さまざま取り組みを行っています。
  内閣府防災情報のページ(外部リンク)

取り付けをご検討の際は、ぜひお近くの住宅電気工事センターへご気軽にご相談ください。

「感震ブレーカー」に「非常灯」を組み合わせた防災対策

非常灯とは

直付型 非常灯
非常灯(非常用照明器具)は火災などによって停電したときに避難経路の照度を確保する防災照明器具です。
避難経路だけでなく、分電盤の側に設置すれば停電したときにどこにブレーカーがあるか見当がつきやすくなります。

非常灯には蓄電池(バッテリー)が内蔵されていて、停電したときに点灯します。
停電時には30分間以上点灯し、避難経路を照らして、安全に素早く避難することができます。取り付けには電気工事が必要です。

感震ブレーカー作動から非常灯点灯までの流れ

感震ブレーカーと非常灯を組み合わせた防災対策をシルバニアファミリーのおうちに施してみました。

揺れを感じると感震ブレーカーが作動して、停電時には瞬時に非常灯が点灯します。各部屋に非常灯があることで、シルバニアファミリーも安全に避難の支度が出来たり、家族と連絡を取ることが出来ます。もし、部屋ごとに設置が無理な場合は、①寝室、②階段上、③外へ逃げられる場所、そして④分電盤のある場所に設置することをお勧めいたします。

①寝室 眠っているときに地震が起きて停電しても非常灯が点いていれば安心感が増します。
②階段上 停電して真っ暗闇の階段上はとても危険です。非常灯が点いていれば足を踏み外すこともありません。
③外へ逃げられる場所 どこから逃げたらいいかを非常灯が示してくれます。
④分電盤のある場所 電気の大元である分電盤の近くに非常灯が点いていればブレーカーの場所もすぐわかります。

提供 株式会社寿電気

通電火災の防止機能

地震直後の建物の中はモノの倒壊・散乱で非常に危険です。建物自体がダメージを受け電気配線が損傷しショートすることも考えられます。これらはいわゆる「通電火災」の原因となります。「通電火災」は停電したあと電気が復旧したときに起こります。感震ブレーカーと非常灯がありますので、シルバニアファミリーのおうちも火事になることはなく、みんなの命や大切な財産も守られます。非常灯もしばらく点灯し続けますので安心です。

提供 株式会社寿電気